【フランスの危険 – スリへの対策 – 】
フランスにはスリがたくさんいます。
僕も僕の知り合いも被害に遭いました。
この記事を読むと、
- フランスでスリはどのように行われるのか
- その対策とは?
についてわかるようになります。
渡る世間はスリばかり
スリが多いです。
スリが多いです。
(大事なことだから2回言った)。
子どものスリが多いです!!!
(大事なことd以下略)
スリはこうして行われました
日本人の知り合い(語学学校の学生)が財布を盗られました。
彼女(以下A子さん)はニースの中心を通るトラム(市街電車)に乗るところでした。
トラムが到着。
降りる人がいなくなり、並んでいた列の自分の順番が回ってくるのを待っているときにすべてが始まります。
A子さんの前に並んでいたのは、4,5歳ぐらいの男の子と女の子、そしてその父親の3人。
しかし子どもたちが中々トラムに乗ろうとしません。
プラットホームとトラムの隙間を怖がっている模様。
申し訳なさそうな顔をしてA子さんに謝るお父さん。
日本人スマイルで一笑に付すA子さん。
一見ほほえましい光景です。
困り顔のお父さんが子どもたちを無理やりトラムに乗せようとします。
悲鳴をあげて逃げだそうとする子どもたち。
女の子はA子さんの後ろに隠れます。
男の子はお父さんに捕まり叫び声をあげながらトラム内へ。
観念したのか、A子さんの後ろに逃げていた女の子もすごすごとトラムに乗りこみました。
続いてA子さんと僕もトラムに乗りこみます。
すぐ降りるのか、親子は入口付近に。
僕たちは先の駅で降りるのですこし奥に空いていた座席へ。
外国の子どもは可愛いなとA子さん。
そうこうするうちに、トラムが次の駅に着き、親子たちは降りていきました。
駅を出るトラム。
携帯電話を取り出そうとハンドバッグの中へ手を伸ばすA子さん。
その瞬間、青ざめた顔で僕を見ました。
財布がありませんでした。
スリを検証してみます検証
ニースのトラムの駅には、定期券であるICカードを読み取る機械が備え付けられています(普通の切符も読み取ってくれます)。
トラムに来る前にその機械でカードを読み込ませたA子さん。
そのときまで、確かに財布は存在しました。
財布の中にカードを入れていたからです。
トラムに乗り座席に座るまでは僕が真後ろにいました。
その間に無くなるはずもありません。
おわかりでしょうか。
犯人は、
女の子です。
男の子と父親におおげさなパフォーマンスで周囲の目を引かせ、その一瞬で目当ての物を懐へ。
あの3人が実際の親子なのかチームなのか今は知る由もありません。
スリの件に関しては、【フランスではロマの子どもに注意】も参考になります。
警察署へ行く
A子さんはすぐに日本の親に電話し、財布の中にあったクレジットカードを止めてもらうように指示。
フランス語が苦手なA子さんに付き添い、僕たちはその足で警察署へ。
警察署は長蛇の列です。
2時間ほど待ちました。
待っているあいだに、隣にいた女性が話しかけてきました。
僕が事情を話すと、
そんなの普通の事よ。
子どものスリ!
嫌になっちゃう。
たくさんいるもの。
本当にたくさんっ!
(フランス人も大事なことは2回言うと知りました)
やがてA子さんの番号が呼ばれ、個室へ。
学生証やパスポートなどのコピーを取られつつの調書づくり。
スリ被害の顛末を聞いた警察の方が一言。
本当多いのよね。
変な子どもに気をつけて。
もし財布が見つかっても、中身はぜったいに残っていないわよ。
フランスでスリの被害に遭った場合にそなえて、【フランスで置き引き、盗難に遭った!→どうやって盗難届を作ってもらうまでの5ステップ】も目を通しておきましょう。
おすすめのスリ対策対策
スリへの対策は、常に周りに注意を払うことです。
しかしいつもできることではありません。
たとえば授業で疲れた帰り道。
たとえば周りに注意を払うこともできないほど混雑したバスやトラムの中。
そういうときは精神ではなく、物質的な対策をするしかありません。
- 財布にチェーンをつける
- 周りに見えるところで財布を取りださない(今回のケースでは、トラムチケットだけ取り出しておけばベターだった可能性)
- 使わないクレジットカードを持ち歩かない(もしくは財布とは別に保管)
- 携帯電話は内ポケットへ
- ハンドバッグは避ける
僕のおすすめはリュックサック。
更に対策として、
- リュックサックのジッパーは結んでおく
- リュックサックの表面のポケットには、盗られてもよいものをいれる
- バスの中などでは背中ではなく体の前にバッグを背負う
この3点を守っておけば、基本大丈夫なはずです。
今、僕はそうしています。
おかげさまでニースに来てからスリにあったことはありません。
外ポケットにはメモ用紙やペン、 ティッシュ、おやつぐらいのみ。
外出時はジッパーを結んでおきます。
スリの被害にあったときの気持ちは、経験した人にしかわからないかもしれません。
僕のときは
身の毛が総立ち、
周りを探して犯人を見つければ、盗られたものが戻ってくるなどと期待し、
盗られたものは帰って来ない
という現実に打ちのめされました。
せっかくの留学生活です。
みなさまにはこんな気持ちを味わってほしくありません。
どうぞお気をつけて、楽しい留学生活をお送りください。
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私も今日ニースのトラムでスリにあい、疲れ果てて日本への帰路にいます。帰りのニース空港向かうトラムでの被害だったのでフランスの警察による時間はなく、日本で警察行きます。
改札も何もなくただで乗れるトラム、危ないですね。スリに気づきカード止める10数分の間に20回近く利用され、タッチ決済のクレジットカードは危険だと知りました。今思うと、怪しい子ども達いた。怪しいおじさんもいた。
悲しい。日本は安全でいい国です。
かか さん
それは災難でしたね。
改札がないのは人の善意をあてにした設計かとは思うのですが、悪い人はそれを利用してくるので……。
タッチ決済のクレカは、便利だけど自分も危ないのではと思っていました!