【フランス語の学び方・初心者向け2・発音の勉強について1】
フランスの大学へ入学するためには、フランス政府公認フランス語試験DELF・B2から上のレベル合格が必須。
でもフランス語初心者です。
どうやって勉強したらよいの?
目次
脳への定着度は文字情報<音情報<イメージ情報です
人間の記憶は、情報によって定着度が異なります。
一番弱いのが文字情報、一番強いのがイメージ情報。
そして文字より強く、イメージよりは弱いのが音情報です。
【弱】文字→音→イメージ【強】
僕は日本で大学生をしていたとき、ドイツ語の授業をとっていました。
半期授業しかとりませんでしたが、いまだにいくつかの単語やフレーズを言うことができます。
実際ドイツ人に会ったときに使ってみると通じます。
しかし書くことはできません。
書き方も習ったはずなのに、頭にあるのはどういう音なのかと、それを使ったときのシチュエーション(誰に言ってみた思い出とか)のみです。
こういうことありませんでしょうか?
韓流ドラマなどで聞きかじった「アニョハセヨ」を韓国の人に言うと通じたりとか。
文字情報<音情報<イメージ情報
この定着度はかなり大切です。
外国語音声学習に必要な基礎知識があります
音素
音素という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日本語の音素とは、簡単に言うと僕たち日本人が思い浮かべる日本語の音のことです。
あるフランス人が「Je vous en prie」と言いました。
Aさん「Bさん、今この人何て言ったの?」
Bさん「Je vous en prieって言ったよ」
Aさん「え?」
Bさん「ジュブゾンプリって言ったの。どういたしまして、という意味」
フランス人が発音している音がわからない。
その音を日本語の音に直すとわかる。
僕たち日本人が思い浮かべる日本語の音、それが日本語の音素です。
もうすこし詳しく書きます
音素とは別に単音というものもあります。
音声学の領域ですが単音は実際に発生されたひとつの音のことです。
僕の「あいうえお」とA子さんの「あいうえお」は音声学上は違います。
違うから、電話越しで僕なのかA子さんなのか区別することが出来ます。
また、朝起きたばかりで力弱い「うーん…」とシャワーを浴びたあとの「うーん(すっきり)」も、同じ人間でも違う音になります。
全部違う「あ」(単音)なのに、一つの「あ」(音素)。
そしてフランス人のニコラスさんが「a, i, u, e, o」と言ったときの音は、僕ら日本人が「あいうえお」と言ったときの音は別言語として違います。
特にフランス語の「u」は唇を突き出して発音しますから、そうしない日本語の「う」と全く違います。
- フランス人的には、日本語の「う」とフランス語の「u」は違って聞こえます。
- しかし日本人的にはどちらも同じ「う」と認識することが出来ます。
日本人が英語のLとRの区別ができないことと同じです。
アメリカ人のマイクさんには、LとRは2つの別の音素。
日本人の僕にはLとRは「なんかラ行と同じような音だからラ行のアレ」という1つの音素に吸収。
まとめ
単音:実際に発音する音
音素:ネイティブが思い浮かべる音
のふたつがあります。
よく辞書の単語の横にある[]や//の中にあるアルファベットのようなものが単音や音素になります。
- [単音]
- /音素/
となっていますが、辞書によっては定義があいまいな物もありますから、使う前によく確かめましょう。
ちなみに辞書は本のより電子辞書のほうがおすすめです。
音声が付いているからです。
こちらも参考になるかも:
【フランス語初級者必須!フランス語学習用おすすめ電子辞書・カシオ、エクスワードXD-SX7200】
また、フランス語の発音の練習については『耳で覚えるはじめてのフランス語 発音マスター編』がおすすめです。
次回はいよいよ具体的な学習法です。
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