【上級レベルのフランス語リーディング力を上げるのにグーグルスカラーがおすすめです】
高度なフランス語のリーディング力をつけたい。
なにかいい教材はないかな?
この記事を読むと、
- グーグルスカラーの概略
- グーグルスカラーが上級レベルのフランス語リーディン力向上に向いている理由
- グーグルスカラーを使う方法
- 論文の読み方のコツ
についてわかるようになります。
目次
グーグルスカラーとは?
グーグル社が提供するサービスです。
無料で世界中の学術論文の情報を得ることが出来ます。
世界には色々な論文ジャーナルサイトがあります。
そういったサイトには学術的に認められた論文が公開されています。
しかしサイトごとにばらばらなわけです。
グーグルスカラーはそういったばらばらなサイトと提携し、1つのサイトでそれらすべてのサイトの結果をまとめようといったサービスです。
グーグルのAlex Verstak氏とAnurag Achary氏が立ち上げ、その目的は、
学術論文に正確にアクセスできるようにすることで、世界の問題解決の効率を10%引き上げよう
というもの。
グーグルスカラーがフランス語の高度なリーディング力を得るのにおすすめな理由
高度なフランス語リーディング力を身につけるのにおすすめな教材は、
- 小説
- 学術論文
の2つがあります。
両方とも難しいのですが、小説よりは学術論文のほうが比較的簡単です。
その理由は、
- 情緒的な表現がない
- 抽象的な表現がない
からです。
小説ではあたりまえな情緒的だったり抽象的だったりする表現は、学術論文の世界では御法度。
サイエンスの世界では、
- 明確に
- シンプルに
というのが論文を執筆するときのルール。
その論文で書かれた実験やその結果を、誰が読んでも再現できなければならないからです。
しかし、そこは論文。
- 使われている単語が難しい
- 文章は権威性があり堅いもの
という点があります。
しかし、その点こそがフランス語の高度なリーディングスキルを習得するのに向いているわけです。
グーグルスカラーの使い方
まず注意事項があります。
世界中の論文の情報が見れますが、世界中のすべての論文がグーグルスカラーにあるわけではありません。
デジタル化されていないものもあるし、グーグルスカラーと提携していない論文やジャーナルのサイトのものは検索結果に反映されません。
それでもグーグルスカラーで検索することのできる論文数は1億6000万を超すので使わない理由がありません。
使い方は単純にいえば以下の3ステップです。
- グーグルスカラーページに行く
- フランス語で興味のある事柄について検索する
- 読めるものがあれば読む
1:グーグルスカラーへ行く
公式HP:GoogleScholar
とてもシンプルです。
検索対象論文の言語の選択もできます。
- 日本語と英語のみ。
- すべての言語
があります。
フランス語の論文を読みたい場合は『すべての言語』をクリックしましょう。
グーグルのアカウントを持っていると、検索時に保存機能を使うことができます。
保存機能は、検索時にひとまず保存しておこうという時に使えます。
保存したものは、ページ左上の星印・マイライブラリをクリックすると確認できます。
2:興味のある事柄についてフランス語で検索する
検索ボックスに、探したいもののキーワードをフランス語で入力しましょう。
学術論文だからといって、気構える必要はありません。
自分が興味のあることなら前提知識はすでにある程度持っているはずなので、読むのも苦ではないことも多いです。
検索すると、すぐに大量の結果がでてきます。
ちなみに検索ワードはla copule(繋辞:日本語の『です』のような言葉のこと)でしたが、もしかしてle couple(カップル)って検索したかったんじゃないの?的な提案もしてくれます。
ちょっとばかりスペルを間違ってもOKなところは、グーグル検索機能を引き継いでいますね。
ページ左で
- 論文の発表時期
- 順番の変更
- 検索結果の言語の設定
- 特許や引用部分を含めるか否か
- アラートを作成するか
の設定をして検索結果を絞れます。
アラートとは、自分が検索した言葉に関連した論文が追加された際にEメールアドレスに連絡してくれる機能です。
論文執筆中に新しい研究結果が発表された場合は使う必要があるので活用しましょう。
ページ右にPDFとあるのはそのままPDFで読めてしまう論文です。
これを利用して検索時に
検索する言葉 pdf
とする方法もあります。
しかし、pdfとなっていなくても、実際のページに行くと無料で公開しているものもあるので、ひとまずはpdfの検索ワードは無しで検索してみましょう。
ページ左上、3本の線をクリックし、検索オプションを選ぶと、さらに検索結果を絞れます。
3:読んだり、関連文献や引用文献の確認をしたりする
検索結果を絞れたらいよいよ自分に必要な論文を探していきます。
そのときに使える良い感じの機能が検索結果の下に準備されています。
- ☆(保存):マイライブラリに追加して保存一覧を作れます(要グーグルアカウント)
- ”(引用):自分の論文に引用する際に書かなければならい参考文献情報をフォーマット化してくれています
- 引用元:該当論文を引用した他の論文の紹介です。引用元の数で研究内容の信頼度を測ることも可能ですね。
- 関連記事:関連記事の紹介です。
- バージョン:論文の掲載されている論文ジャーナルサイトの紹介です(1つだけだとは限らない)
- html:htmlバージョンがある場合に表示されます
論文の読み方のコツ
論文は確かにリーディング力をあげるのによいのですが、そのまま1から10まで読もうとするとかなり難しいです。
というか、そんなふうに読むほうが実際でも稀です。
率直に言えば、小説とはちがうので、すべてをしっかりと読む必要はないのです。
論文の読み方のコツは、
- タイトルに自分が興味のある内容が書かれているかを確認
- 導入部を読み込む
- 結論を読む
- 結論を読んで興味がわけば、飛ばした部分も読む
という順番で読み進めるというものです。
掘り下げます。
1:タイトルに自分が興味のある内容が書かれているかを確認
タイトルは大事です。
いくら興味のあるキーワードで検索しても、それについて自分が知りたいことが書かれていなければその時点では読む必要はありません。
興味度合いが低いと、読んでもおもしろくもなく、学習には向いていないからです。
そこでタイトルをしっかり読むことをおすすめします。
何をテーマにしているか、を見極めて無駄な時間をなくしましょう。
2:導入部を読み込む
導入部は論文の初めに書かれている、その論文を要約したものです。
- 何を問題として扱うか
- その理由
- 試してみた方法
- 結果
が簡潔に書かれています(簡潔といっても、使わている単語などは難しいです)。
そのため、導入部をしっかり読むことによって、その論文の全体がわかります。
導入部では、問題提起(何について書かれているか)をしっかりと理解するように努めましょう。
3:結論を読む
たいていの場合、論文の最後が結論(ときどき今後の展望が書かれているので、そういう場合は少し前に戻りましょう)。
導入部でも軽く触れられていた結果を、掘り下げた形で読むことができます。
4:結論を読んで興味がわけば、飛ばした部分も読む
導入部の問題提起、そして最後の結論を読んで結論にいたる方法が気になったら、飛ばした文も読みましょう。
そうでなければ、さくっと次の論文に行くのもありです。
この場合、
- 再度検索する
- 読んだ論文の参考文献を読む
という2つの方法があります。
読んだ論文が気に入ったのなら、参考文献に挙げらてれいる論文をグーグルスカラーで検索して読んでみるのもお勧めです。
理解が深まります。
グーグルスカラーを使って高度なフランス語リーディング力を付けると?
フランス語の試験であるDALFのC1、C2レベルになると、読解の問題でかなり高度な文章が提出されます。
グーグルスカラーを使ったリーディング力向上方法は試験対策にもなります。
もちろんフランスの大学(院)留学を狙っていたりする場合は必須です。
ぜひ利用しましょう。
公式HP:GoogleScholar
※スマホを使って論文のフランス語を読み上げる方法もあります!(文字選択の可能な論文のみ)
くわしくは、
をご参考くださいませ。
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